LeanとDevOpsの科学を読んだ。

もともと、仕事しやすい環境ってなんだろう?と妄想することが多く、仕事がしやすい環境であるなら生産性が高いはず、生産性を測る物差しがあれば仕事しやすい環境かどうかが分かるはずといろいろ調べていたら、Four Keysという指標があることを知り、それをもっと理解するために「LeanとDevOpsの科学」を読み始めた。

「LeanとDevOpsの科学」の内容をざっくり言うと、組織のパフォーマンスを改善を促すケイパビリティ(組織の機能や能力)は何なのか?をテーマに全世界のIT企業などからアンケート調査を行い、そのデータを解析しその結果、判明したケイパビリティとそのケイパビリティがどのように組織のパフォーマンスに影響を与えているかを紹介している。その後紹介した組織のパフォーマンスの改善を促すケイパビリティの正確性の証明として調査・分析方法の紹介や実際にケイパビリティを応用して組織のパフォーマンスを上げている企業の紹介などが記されている。 本の半分を調査・分析で判明したケイパビリティの説明に当てているのでそこを見るだけでも価値があると思う。(というか、後半は調査・分析のためにどのような手法を取った?かの紹介なので専門性が高くてちょっと何言ってるのか良くわからない状態だった・・・)

Four Keysは本の最初の方に登場する。開発組織のパフォーマンスを的確に計測できる指標として、デリバリのリードタイム、デプロイの頻度、サービス復旧の所要時間、変更失敗率を詳細と理由とともに紹介している。 紹介されているケイパビリティは聞いたことがあるものも多いし、読めば納得できるものばかりだった。なので、組織のパフォーマンスを上げたいと悩んでる人にとってはこれを読めば、足りないケイパビリティを導入することでどのようにパフォーマンスが上がっていくのかを把握しながら進めていくことができるんじゃないかなと思う。

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